ブラック・ラグーン 1 (1)
ネタが無いので、ごまかし代わりに久しぶりにレビューでも。
ガンアクション&マフィア(?)もの。
ファンタジーも大好きだけど、ハッピーエンドも大好きだけど、救われないリアルさってのも好きな自分。
はい、ってなわけで久しぶりにレビュー。
例の禁断症状の時に、買い始めた漫画。
「依頼があれば何でも運ぶ」、違法合法お構い無しの「運び屋」の話。
この漫画の見所は、やはり銃撃戦でしょう。
撃って撃って撃ちまくる。
殺して殺して殺しつくす。
殺しの何が悪い?悪いのは邪魔をするお前らだ。
誇り?倫理?それで腹が膨れるのか?
もう、こんな感じでガンガン撃って、ゴリゴリ殺す。
ハイスピードで繰り広げられる銃撃戦、ばら撒かれる弾幕、多数を駆逐する一。
そんな銃撃戦が壮絶にカッコイイ。
登場するキャラも魅力的。
ぶっちゃけほとんど全員イカれてます。
常識人のようで人殺しに全く感傷を抱かない渋いオッサン。
イカれているようで、その実一番ぶっ飛んでいる、憂さ晴らしに仕事途中に船の乗客を皆殺しにするヒロイン(?)。
一般人のはずなのに、殺しを見ても驚かない主人公、等々。
ここはどんな世界だあり得ないだろー、とか思うほど、自分たちの「普通」から掛け離れたキャラ達。
だけど、そいつがどうしようもないほどはまる。
イカれているんだけど、一本芯が通っている。
そんな狂人達が、刺激的で魅力的。
更に特筆すべきは台詞回し。
良く自分は、ラノベ関係でこの部分を評価するのですが、これはちょっと違う。
癖のある文章、といえば自分的には奈須きのこ氏が代表例だったりするのですが、彼の場合は台詞回しというか、文章自体に癖がある感じ。
ブラックラグーンの場合は、台詞が独特。
陳腐にいえばアメコミ風。いや、実際に読んだこと無いんですが(汗
例えば、
馬糞野郎よく聞けよ、聞くことなど何もない、知りたいことは知っている。
祈れ。
生きてる間にお前が出来るのはそれだけだ。
生者のために施しを、死者のためには花束を。
正義のために剣を持ち、悪漢共には死の制裁を。
しかして我ら―――聖者の列に加わらん。
サンタマリアの名に誓い、全ての不義に鉄槌を。
あたしは今テールライト並に真っ赤っ赤になる寸前なんだ。
そいつが灯っちまったが最後、お前のケツ穴を増やす時にも警告はしてやれねぇ。
わ、わ、わかるか?わかるだろう?
あたしにぶち込んだ弾丸はな、あのアマが手前の尻にぶち込んだどんな物よりいっとう高いもんついてンだよ。
そいつを嫌ってほど、思い知らせてやりにいく。
とまぁ、こんな感じ。
正規表現ではない感じの、くだけてくだけてイカれちまった台詞のオンパレード。
ブラックラグーンが妙にかっこよく見える理由のひとつですね、うん。
えぇ、こんな感じの内容です。
ガンアクションとかマフィアとかそういうの好きな人は是非。
ちなみに自分のお勧めは二巻〜三巻にかけて載っている双子の話。
全く救いがなく、後味も悪い、「ブラックラグーン」の中でも特にイカれている話なんですが、ある意味一番「らしい」話。
壮絶で陰鬱な過去、狂気に浸かって堕ちていった双子、誰かが手を差し伸べるという幻想、そうはならなかった現実。
最後に彼女が見た青空がせめてもの救いでありますように。
こんな言葉にそそられた人は是非、読んでみてくださいな。
ブラックラグーン。
血と硝煙にまみれた運び屋の物語。
是非是非、御一読を。
ではでは。
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